聖花学園~花よ咲き誇れ~2
 でも、今はあの時とは比べ物にならないほどの恐怖を感じる。


 大人の男の絶対的な力。

 無理矢理にでも従わせようとする冷たい眼差し。


 怖かった……。



 怖くて動けなくて、体が震える。

 だから呉羽先生が舌を入れてきても、何の抵抗も出来なかった。



「んっ」

 呉羽先生の舌に唇を押し広げられると、口の中に何か液体が入ってきた。


 こんな状況で流し込まれるものなんてろくなモンじゃない。

 わたしは飲み込まないようにすることで、最後の抵抗を示した。


 だけど……。



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