聖花学園~花よ咲き誇れ~2


「んぅっ!?」

 呉羽先生の舌が絶妙に動き、飲まざるを得ない状況にされた。

 それでも飲まないよう頑張ってみたけど、呉羽先生の舌使いは慣れたもので、ついにわたしは喉を上下させて飲み込んでしまう。


 呉羽先生はわたしが飲んだのを確認すると、その唇をやっと離した。


 わたしは文句を言いたかったけど、酸素を求めて動く肺の働きによってすぐには何も言えなくて……。

 だから、わたしより先に呉羽先生が先に口を開く。


「そんなに急いでいなくなる事はないだろう? 寂しいじゃないか」


 目を細め、嘲笑う様に言われる。


 完璧に見下して楽しんでいる。


 わたしはカッとなって呉羽先生の胸を押してその腕を逃れた。




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