聖花学園~花よ咲き誇れ~2






「――様はっ!?」

「――だ」


 誰かの話し声が聞こえ、ゆっくりと意識が浮上してきた。


「疲れでも出たんだろう。眠っているだけだ」

 この声は呉羽先生だ。


 わたしはさっきされたことを思い出し、その瞬間眠気が吹き飛んだ。


 そうだ、キスされて睡眠薬飲まされて……。


『それは、起きてからのお楽しみだ』


「っ!?」

 わたしは慌てて自分の体や服装を確かめた。


 まさかとは思うけど、変なことされてないでしょうね!?



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