聖花学園~花よ咲き誇れ~2
 そしてそのすぐ後。

 カーテンの向こう側に居る呉羽先生がこっちに向かってくる足音が聞こえた。


 わたしはとりあえずベッドから下りる。

 ちゃんと上履きを履いて立って待つ。


 シャッ

 と軽い音を立ててカーテンが開き、呉羽先生が現れた。


 わたしは、またあの冷たい瞳に負けないようにしっかりと睨みつける。



「何だ、起きていたのか」

 と、彼は少し目を丸くする。


「本当にお前は人気者だな。あの生徒、心配していたぞ?」

 わたしの反応を面白がるかのように笑って、そう言いながら近付いてくる。



「近付かないで下さい!」





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