聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「ほら、よく撮れているだろう?」

 そう言って向けられた携帯の画面に写し出されているのは――。


 ――わたしだった……。


 眼鏡を外し、ハチマキで両腕を軽く括られたわたし。

 長ランのボタンは全て外されていて、ズボンのベルトとファスナーも外されている。

 つまり、ほぼ下着姿と変わらない状態だ。


 わたしの心は、羞恥より恐怖を覚えて顔を蒼白にさせる。

 寒さと熱さが波のように交互に襲ってきて、体がカタカタと震えた。



「な……んで……」

 かろうじてそれだけ口にすると、呉羽先生はニッと微笑んで答えた。



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