聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「ああ、“気をつけろ”だ!」

 学園長は訂正するどころか強調した。


「出来るなら顔を合わせない方がいい。必要が無ければ部屋から出ないように! もし出ることがあってもしっかり部屋にカギをかけておきなさい」

 真剣な表情で切々と語る。


「じゃないと何か弱みを握られて奴隷のように使われかねないからね」



 ……学園長にここまで言わせる人って……。

 相当えげつない性格してるに違いない。


 そう思って顔を引きつらせていると、学園長がバッとわたしの方を見た。


「特にサトちゃん!!」


「え? は、はい!!」

 驚きで返事がどもった。





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