お嬢様の憂鬱【下】


そのあたしを見る目は本当に心配しているような目だ



「関係ないでしょ」


そう言って、あたしはその場から立ち去ろうとした



だけど、


それは男の手によってさえぎられてしまった



「行くとこあるの?



…もしよかったら家に来ないか?」




普通、見ず知らずの男にのうのうとついて行くだろうか



「いいの?」


この時あたしは後先考えずについて行くことを選んでしまったのだ

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