向日葵が笑う
当たり前にあるこの街も、おばさんも、母も、ナミも、温かくて、私の宝物だった。


小学校に上がってからもナミとは同じ学校。


高学年ではどんどん体が強くなって、風邪もあまり引かなくなった。


しかし、いじめはなくならず、卒業まで続いた。


ナミはどんなときもいつも守ってくれた。


泣き虫の私は泣いてばっかり。


泣くたびに


『泣くな!男やろ!?』


そう言われてきた。


相変わらずナミとはよくあそんでおり、親友だった。


中学ではナミに迷惑をかけないと心に誓った。
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