向日葵が笑う
たけやは会社を継がずに公務員の建設をたずさわりたいらしい。


ふみかの夢は総理大臣秘書だ。


ひろしは自衛隊、としきは公務員ならなんでもいいらしい。


『じんやはなにするん?』


としきが言った。


『そういえばきめてないなぁ。』


『早く決めたほうがいいよ。』


ふみかが言った。


たしかにそうだ。もうすぐに就職戦争がある。


はやく決めないとな。でも・・・


『俺は、地上に出る!』


『いやいやそういうことじゃないっしょ。』


『ハハハッハハハハ。』


のらりくらり楽しくくらせればいいや。


その時はその考えしかなかった。


地上に出る。


それが人生の目標になるなんて、しるよしもなかった。
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