愛と青春と追憶の みどる。
でも、

ちびっこの頃は、

違いました。



公園の砂場や、

おもちゃがいっぱいのお部屋の中で、

お互いに、和気あいあいと、

喚声のみどるを、

無邪気に、ぶちこんでいたものでした。


でも、そんな幸せも、

15歳で、

あっけなく、

終わってしまうでした。



能力分類と、階級分類から生まれくる、

あまりにも悲しすぎる、

別れが、来てしまったこと。


そんなことを、

高校に入学すると同時に、

自分自身のどてっぱらを通じて、

日に日に、実感するようになりました。



それはまるで、

ある日突然出現した、

国境という名の隔壁によって、

人間同士の絆を分断された、

かの、東西ドイツや、

南北朝鮮における、

民衆の、

悲しさと、絶望のようでした。
< 11 / 54 >

この作品をシェア

pagetop