愛と青春と追憶の みどる。
一年生から二年生にかけては、

国語担当の女性教師が担任でした。


わたしは、


おべんきょう


を、はじめた、二年生の途中から、

地理の授業であろうとも、

数学の授業であろうとも、

国語の授業であろうとも、

毎日毎日、ただひたすらに、

英単語と格闘をしておりました。


なぜ、

他の科目を無視してまで、

英単語にデスマッチを挑むのか。


それは、

日本のほぼ全ての大学は

英語の配点が、壮絶に高いからです。


ちなみに、

中学生のときの私の

致命的弱点科目は、

ずばり、



えいご



でした。




数学も国語も社会も理科も、

全て得意科目でした。


しかし、

英語の成績だけは、

あまりにも、屈辱的なものでした。



Yesterday も、Today も、

名詞だと強く信じて疑いませんでした。

でも、現実は、違いました。



わが日本国における、大学受験では、

科目間の平等・公平など、

一切ありません。


仮に、ある得意科目で、

満点を取ったとしても、


その科目が、英語の場合と、

それ以外の教科の場合では、

何点、あるいは何十点も、

鮮やかなるまでに、差がついてしまい、

合格最低点近辺での、

わずか数点のせめぎ合いなど、

あっという間に、この、

科目間不均衡という名のみどるで、

リング場外のどてっぱらへと、

壮絶に、吹っ飛ばされてしまうのです。


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