愛と青春と追憶の みどる。
そんな、二年生のある日。

古文の授業中。

わたしは、机の下で、

自作の単語カードを、

ひたすらにめくっておりました。


古文の担当は、ずばり、

クラス担任。


クラス担任は、

わたしの英単語闘争に、

かねてより、怒りを持っておりました。


その日も、絶妙なタイミングで、

わたしのブラインドをついて、

ささっと私の席に近寄るやいなや、

わたしが単語カードを隠していた、

机を、一気にどかして、

そして、クラス全員の前で、

罵倒しました。


そして、その授業後の休み時間に、

わたしを、職員室に呼び出し、

クラス担任は、こう訊ねました。


「わたしは、

あなたを一年生の頃からよく見てきた。」

「以前のあなたは、

そんな風ではなかった。」

「一体、

どうしてそんな風に変わってしまったのか。」



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