愛と青春と追憶の みどる。
そして、間もなく、

第一回全国マーク模試も終わり、

梅雨も近付く頃には、

第二回全国記述模試が、

あっという間に、近付いてきました。


そんな中、

授業後にクラス担任から連絡があり、

記述模試の申込が済んでいない生徒が

何人かいるということで、

名前が呼ばれ、

わたしの名前も、呼ばれました。


わたしは、

六階の教室から、

エレベーターで二階まで降りました。

そして、二階にある教務室に向かい、

遅ればせながら、

模試の申し込みを行いました。

「どてっぱらみどる親方です。」

「学籍番号----260番です。」

「どすこい。」

わたしは、

自分の名前と学籍番号を伝えて、

申込手続きを終え、

教務室のカウンターを離れようとしました。


すると、背中越しのカウンターの方から、

男子生徒の声が、

聞こえてきました。


「模試の手続きをしたいんですけど」

「名前は」

「○○○○です」

「学籍番号は」






「----201番です。」









全校トップ。



全校トップのお方でした。




そして、既に結果が返ってきた、

入塾後最初の模試、

第一回全国マーク模試での英語試験で、

この全校トップ様は、

ずばり、



200点満点




をぶっぱなしたお方であることも、

その後の噂で知りました。
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