メニュー
レビュー内容[400文字以内] 背筋がぞぞっといたしました まさに これボーダー(境界性人格障害)です この病気の特徴は 親密になった関係の下にしか 現れない奇行にあります 男性には珍しいと言われますが 特に男性の場合は 高機能(一般的な社会生活に支障が無い)な場合が多いので見分けにくいです 親密になった途端 振るわれる暴力 暴言 でもその一方で 細かな心遣いや優しい振る舞いもあり その極端な変化に 自分の常識では図りかね困惑してしまうのです その根っこは見捨てられ不安 そして自分を肯定するが故 愛する者の人格をも否定してしてしまうのです 脅しと操作によって支配しようとするのです 自分以外の他人には 極普通の優しい男にしか見えないところが 至極やっかいで恐ろしいです
誰かが「男が異常でおかしいんだ」と、「あなた(裕子)は悪くない」ともっと早くに教えてあげてたらこんな悲劇にならなかったのに… ラストで裕子の母がどうしたか? すごく気になります。
明確に線を引ききれない、モラルハラスメントの真綿で首を絞めて行くような酷さが良く描かれていると思いました。胸が痛いです。 最後の章、その後がとても気になります。