Go against story
第一章 A morning glory
主人公
この世界はよくある魔法や魔物が存在する世界。
王様がいたり戦士がいたり海賊がいたり…
その世界のザース国のロゥナと言う都の修道院に1人の若い神官が居た。
彼の名前はノゥン。
彼は5歳で魔法を使えるようになり、12歳で神官になった。
現在17歳の彼は国1番の魔力を持ったと称えられている。
そして、彼の仕事は参拝に来る戦士などに加護を受けさしたり、孤児を迎え入れたり、神に祈りを捧げるコトであった。
別に彼自身この毎日に不満はなかった。
人々はみんな彼を慕っていたし、毎日質素ながらのご飯は食べられる。
しかしある日、彼の中に違う思いが芽生えたのである。
その日ノゥンはいつものように神官として参拝者に加護を受けさせていた。
「ギィーーー」
扉が開き、若い戦士が入ってきた。
「どのようなご用でしょうか?」
いつものように丁寧な口調で訪ねた。
「えぇ、実は北のノスリー国の姫が魔物にさらわれたらしいのです。私は姫を助けるために出発するのですが、その前に神の加護を受けようと思って…」
戦士は真剣な顔でノゥンを見つめる。
「わかりました。それでは貴方の名前をこの護符に刻んでください。」
戦士は力強くペンを握りしめ、“ローレン”と書き込みノゥンに手渡した。
「それでは目閉じてください。」
ノゥンは護符を受けとると、静かに祈り始めた。
「神よ、光よ、我の思いを聞き届け、この者に聖なる加護を与えよ。」
すると護符は宙に浮き、ローレンの頭上で輝き始め、形を変えていった。
「手を伸ばしてください。」
ローレンはゆっくり手を伸ばすと護符は透き通った石となり、手の中に入っていった。
「お疲れ様でした。これで終了です。」
ノゥンはそう言ってローレンの両肩に聖水を振り掛けた。
ローレンは安心した表情でノゥンに
「ありがとうございました。これで旅立つコトができます。アナタのような方に加護をしていただけて勇気がでます。」
いつもとなんら変わりない言葉だったが、ノゥンには少し引っ掛かっていた。
(私は本当に良い存在なのだろうか?私の変わりなどいくらでもいる。私と同い年ぐらいのこの青年は命懸けで姫を助けようとしている…。私はただ祈るだけ…か)
王様がいたり戦士がいたり海賊がいたり…
その世界のザース国のロゥナと言う都の修道院に1人の若い神官が居た。
彼の名前はノゥン。
彼は5歳で魔法を使えるようになり、12歳で神官になった。
現在17歳の彼は国1番の魔力を持ったと称えられている。
そして、彼の仕事は参拝に来る戦士などに加護を受けさしたり、孤児を迎え入れたり、神に祈りを捧げるコトであった。
別に彼自身この毎日に不満はなかった。
人々はみんな彼を慕っていたし、毎日質素ながらのご飯は食べられる。
しかしある日、彼の中に違う思いが芽生えたのである。
その日ノゥンはいつものように神官として参拝者に加護を受けさせていた。
「ギィーーー」
扉が開き、若い戦士が入ってきた。
「どのようなご用でしょうか?」
いつものように丁寧な口調で訪ねた。
「えぇ、実は北のノスリー国の姫が魔物にさらわれたらしいのです。私は姫を助けるために出発するのですが、その前に神の加護を受けようと思って…」
戦士は真剣な顔でノゥンを見つめる。
「わかりました。それでは貴方の名前をこの護符に刻んでください。」
戦士は力強くペンを握りしめ、“ローレン”と書き込みノゥンに手渡した。
「それでは目閉じてください。」
ノゥンは護符を受けとると、静かに祈り始めた。
「神よ、光よ、我の思いを聞き届け、この者に聖なる加護を与えよ。」
すると護符は宙に浮き、ローレンの頭上で輝き始め、形を変えていった。
「手を伸ばしてください。」
ローレンはゆっくり手を伸ばすと護符は透き通った石となり、手の中に入っていった。
「お疲れ様でした。これで終了です。」
ノゥンはそう言ってローレンの両肩に聖水を振り掛けた。
ローレンは安心した表情でノゥンに
「ありがとうございました。これで旅立つコトができます。アナタのような方に加護をしていただけて勇気がでます。」
いつもとなんら変わりない言葉だったが、ノゥンには少し引っ掛かっていた。
(私は本当に良い存在なのだろうか?私の変わりなどいくらでもいる。私と同い年ぐらいのこの青年は命懸けで姫を助けようとしている…。私はただ祈るだけ…か)