Go against story
旅立ち
ある日の夕暮、馬車の中で1人の青年が身仕度をしていた。
銀髪の長い髪をバッサリと首の上ぐらいまで切り、白く長い衣から少し使いこんだ紺色の服に着替えた。
そして最後にスゥーと息を吐くと、髪の色が漆黒へと染まり、綺麗なグリーンの目がヘイゼルへと変わっていった。
「本当にいいのかい?」
農夫はおどおどした様子で青年に訪ねる。
「えぇ、ご迷惑をおかけしました。」
そう言ったこの青年はノゥンであった。
ノゥンはあの日からずっと悩み続け、自分の存在を知るタメに旅にでようと決意したのである。
しかし、いくら旅にでると言っても大事な神官であるノゥンを国が許すハズがなかった。
だから、よく参拝にくる知り合いの農夫に頼み込み、逃げ出す手伝いをしてもらったのである。
「神官様、この道を真直ぐ行くとアズートと言う田舎町があります。今日はそこで泊ればいいと思います。」
農夫はそう言いながら小さな袋をノゥンに渡した。中身は少しのお金だった。
「本当に最後までありがとうございます。きっとまたこの国に帰ってきます。」
そう言うと一礼をし教えられた方へと歩き出した。
「お気をつけてぇーーー」
農夫は見えなくなるまで見送り続けた。
銀髪の長い髪をバッサリと首の上ぐらいまで切り、白く長い衣から少し使いこんだ紺色の服に着替えた。
そして最後にスゥーと息を吐くと、髪の色が漆黒へと染まり、綺麗なグリーンの目がヘイゼルへと変わっていった。
「本当にいいのかい?」
農夫はおどおどした様子で青年に訪ねる。
「えぇ、ご迷惑をおかけしました。」
そう言ったこの青年はノゥンであった。
ノゥンはあの日からずっと悩み続け、自分の存在を知るタメに旅にでようと決意したのである。
しかし、いくら旅にでると言っても大事な神官であるノゥンを国が許すハズがなかった。
だから、よく参拝にくる知り合いの農夫に頼み込み、逃げ出す手伝いをしてもらったのである。
「神官様、この道を真直ぐ行くとアズートと言う田舎町があります。今日はそこで泊ればいいと思います。」
農夫はそう言いながら小さな袋をノゥンに渡した。中身は少しのお金だった。
「本当に最後までありがとうございます。きっとまたこの国に帰ってきます。」
そう言うと一礼をし教えられた方へと歩き出した。
「お気をつけてぇーーー」
農夫は見えなくなるまで見送り続けた。