星の海
☆.再会の駅
「んぁー。長かった」
長い列車の旅が終わり、
あたしは大きくのびをした。
「ん、静かだ」
都会の喧騒とは大きくかけ離れた
ボロい駅であたしは
おりた。
駅員さんに切符を渡す。
「こんな田舎に来て
くれるなんてねぇ。
一人かい?立派だねぇ」
「はい。ちょっと
母の実家へ」
定年間近と思われる
おじいさんに話しかけられた。
話長くなりそう…。
なんか一人でしゃべってるし。
小さくため息をつき、
周りを見渡す。
「あっ!」
駅に向かって走ってくる
小さな影を見つけた。