星の海
ザッザッザッ
獣道と思われる
不安定な道を悠真は
あたしを乗せながら
軽々と歩いていく。
「果林は何でいきなり
こんな田舎に来たんだ??
本当にここ、何もないぞ?」
「ん?まぁ未柑に会いに
来たって感じかな??」
「へぇ〜。それだけ??」
「うん。愛する妹だよ?」
「ふぅん…。嘘だろ?」
「えっ!?何で!?
あたし妹大好きだよ?
姉バカだよ!?」
我ながら恥ずかしい
ことを大声で叫ぶ。
「いや、知ってる」
「何で知ってんのよ!」
ストーカーか!!
「そっちじゃなくて、
妹に会いに来たってこと」
「え……」
図星だった。
「違うよ!姉バカなだけ!!」
「ふぅ〜ん、そうなんだ」
何で気づかれたの!?
もしかして悠真って…
超能力者!?ガーン!!