星の海


―…また夢を見た。


小さいころあたしを
助けてくれた男の子の夢。


「果林ちゃん、だいじょーぶ?」


「うんっ。○○くんが
助けてくれたから」


小さなあたしは
満面の笑みで返す。


○○くん?誰?


「果林ちゃん、これから
つらいことがあっても
僕が助けてあげるからね」


「うんっ!果林○○くんと結婚する!」


けけけ結婚!?

小さいころのあたし、
なんて大胆なの!?


「僕、一生果林ちゃんを幸せにするよ」


「うんっ!」


まさかあたし小さいころに
プロポーズしてたなんて…。


大胆すぎる…。


てか○○くんって誰?
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