獣闘記
龍太の記憶にある父は

常に闘っていた。

道場にいる時も

考え事をしている時も

飯を食っている時も

寝ている時でさえ

闘っているような気迫があった。
そう記憶している。

物心がついた時には父と

全国行脚をしていた。

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