☆ピュア姫と腹黒王子★
Ⅰ,始まりは廊下
スッ──スッ
あたし達が廊下を通れば誰でも道をあける。
だって、あたし達はヤンキーだもの!
あたしの名前は桜。ここの高校1年生。
「ちょっと桜。」
隣であたしに話しかけるのは親友の沙希。
彼女こそが本当のヤンキーで、あたしはただのフリ。
「ごめんっ!だってみんなの視線が痛いんだもん……」
「はぁ……」
「…ため息!?」
沙希いわく、あたしって"超"がつくほどのピュアなんだって!
そんなことないよね?
あたしはきっと腹黒いさ!