☆ピュア姫と腹黒王子★



――目が覚めたときには病院にいたんだ




「う……」




ずきずき身体が痛い。



あたし、死ねなかったの?




「桜!?」



誰?


誰があたしを呼んでる?




視界はじょじょに鮮明になっていく





「奈美…?」



「心配させんな!」



「沙希…」





あたしなんかに、心配してくれるの?



でも、あたし


イラナイ存在なのに…




「せ…りなは?」



名前を口にするだけでも苦しい。


体中が痛い。


今はココロが一番痛い。






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