☆ピュア姫と腹黒王子★
∞桜と流架の遊園地デート
「…るーちゃん、あれ乗ろ!!」
七月某日。俺は、桜と遊園地に来ていた。
「あれ、ジエットコースターって言うんだね?パンフに書いてあった!」
「…ジエットじゃなくてジェットね」
桜は遊園地にあまり来たことがないみたいで、初めて見るであろうものに目を輝かせていた。
なんで、今日遊園地に来てたかっていうと…
桜がパソコンでたまたま見たジズニーランドに憧れたらしい。
───…
『るーちゃんるーちゃん!』
『…ん?』
『桜、ジズニーランド行きたい!これ、乗ってみたい!』
キラキラとする目に勝てなかった俺は、嫌いな人混みに行くことを決めた。
『いいよ』
と返事をして、飲みかけのコーヒーを口に運ぶ。
『…あ、るーちゃん人混み嫌いだよね。どうしよう…貸し切っちゃう?』
ぶっ…!
危うく、吹き出すところだった。
まぁ、桜なら出来なくはないけど…。
『…遊園地は人がいっぱいいるからこそ、賑やかで楽しいんだよ』
『そっか!』
貸し切っちゃうのは却下した。