sakura-君と出逢えて-
「ねぇ、死んだ人がさ、甦るって信じる?」
「は?」
繭を潜めて変な顔をする咲来。
ポロッと出た自分の言葉に驚いた。
「あ、イヤ……何でもない。ごめん……」
わたしってば、何言ってんだろう……。
ゆずの過去。
事故のことを考えていたら自然とそんな言葉を発していた。
「……オレさ、霊感とか信じてないけど……そういうの、あるような気はする」
「へ?」
真剣な顔で咲来がわたしを見た。