sakura-君と出逢えて-

「何て言うか……照れくさいのと恥ずかしいのとであんなこと言っちゃって……本当はすげぇうれしかったんだ」



意外な咲来の言葉に息が止まりそうだった。


咲来がわたしのことを好きだった？


うれしかった？


気持ち悪いじゃなくて？



「クールぶってたけど、春の顔見て、しまったって思った。言葉が……悪かったよな。でも、どうしようもできなくて……本当、ごめん……」



再び咲来が頭を下げた。



「ちょっ……やめてよ。あの時のことは……」


「春が許してくれなきゃ進めねーんだ。あん時の春の悲しい顔が忘れられねーんだ……」



そう、辛そうな表情の咲来。