藤の君へ
カッと顔が赤くなった荻様。
「それより、妖の件ですが私は陰陽師ではございません。そちらには陰陽師にご相談されるのが得策かと「義平殿は!」」
私の言葉を遮って荻様が大きな声を上げた。
それから一呼吸おいて少し声を小さくして言った。
「義平殿は…冷とうございます」
冷たい…?
「それより、妖の件ですが私は陰陽師ではございません。そちらには陰陽師にご相談されるのが得策かと「義平殿は!」」
私の言葉を遮って荻様が大きな声を上げた。
それから一呼吸おいて少し声を小さくして言った。
「義平殿は…冷とうございます」
冷たい…?