幼なじみは人気モデル
いつからか葵の部屋に来なくなり、入ったのは高校生になってから初めてだった。でも何も変わってなくて、あの頃と違うところと言えば学習机がなくなってる事と…
この重苦しい空気だけだった。
最初に口を開いたのはシンだった。
「…えっと、千鶴ちゃんだっけ?葵くん今出掛けてるみた…『もういいから』…はい」
この期に及んでまだ誤魔化すか。
「…ばれちゃった」
ため息混じりにアオイは呟いた。