幼なじみは人気モデル

すると葵は黙ってしまった。…嫌み言い過ぎちゃったかな。ちょっと反省。


『冗談だよあお、お疲れ様!仕事だもん、仕方ないよね。それに毎年恒例って言ったっていつかは別々に見るようになるんだよ。お互いに恋人とか作っちゃってさ、そのうち一緒にいることも少なくなってっちゃってさ…』


あー、なんか自分で言ってて虚しくなってきた。しかもこんなん拗ねてるみたいじゃん。


なんとか誤魔化そうとしたら、今まで電話の向こうで黙ってた葵に遮られた。


《嫌だね》
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