幼なじみは人気モデル
『…やっと見つけた』
あたしが声をかけると葵はあたしの顔を見たあと、そのまま視線を下げた。
「ちぃ、…何それ」
それとはあたしの腕の中にある大量の試食品とチラシ。多すぎて抱えきれないくらい。
『あお探してる途中で貰ったの』
机の上にドサッと置いてから、いる?と言いながらあおにたこ焼きを差し出した。
「…図書室は飲食禁止なんじゃねえの?」
あおは複雑そうな顔をしてたこ焼きを受け取った。
なんか機嫌悪い?
『あお、何かあった?』