硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~


「ごめんな」


小さく囁いた龍星に、

日和は、

自分の言葉の後悔や、
龍星への聞きたかった気持ち、

でも、

そんなこと
どうでもいいと思う気持ちや、

今、目の前の
龍星の優しさに、


いろんな自分の思いに、

日和は、

涙が流れながら、

そっと

龍星に寄り添った。



初めて
心を許して
男性に触れた
瞬間だった ―――

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