硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~
日和のために、
両親は、
大学に近い綺麗なマンションを借りて、
引っ越しも家族協力しあって済み、


父親は、
日和に

「何かあったら、
いや、何もなくても連絡してくれよ。

世の中は、金だけじゃないな。

でも、
お金は無いよりある方が良い。
あれば、要らぬ気苦労も不安も、妙な気も起きまい。
心にゆとりが生まれる。
大事なことだよ」


と、言葉を贈った。



――――

< 129 / 156 >

この作品をシェア

pagetop