硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~
私と絵里菜は同じクラスで、教室は、三階にある。

話をしながら階段を上がり、角を曲がって廊下を歩いていると、教室から、桐生隼人が出てきた。

彼は、隣のクラス。

私に気がつかない様子で、友達と話をしている。

ふと、彼が、私の方を見た。

彼は、私がわからない様子。

しかし、すぐにわかったようで、驚いた表情だった。

眼鏡をしていなかったからか。聞いてはないのでわからないが。


私は、彼に気がつかないふりをして、通り過ぎて行った。

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