硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~
七海のビルに着き、
日和は、
十階最上階へとエレベーターを上がる。
最上階エントランスに着くと、
両側のクラブからは、
賑わいが聞こえていた。
― 七海さん、
まだかな ―
エントランスには人はいなく、
七海の姿もない。
― 忙しそう… ―
日和は、
エントランスのガラス張りの窓辺に立ち、
そこから見える
見渡す限りの夜の銀座の街並みを見下ろし、
眺めながら、
七海が来るのを待った。
「あら?
あんた…」
背後から女性の声がしたので、
日和は、徐に振り返った。
日和は、
十階最上階へとエレベーターを上がる。
最上階エントランスに着くと、
両側のクラブからは、
賑わいが聞こえていた。
― 七海さん、
まだかな ―
エントランスには人はいなく、
七海の姿もない。
― 忙しそう… ―
日和は、
エントランスのガラス張りの窓辺に立ち、
そこから見える
見渡す限りの夜の銀座の街並みを見下ろし、
眺めながら、
七海が来るのを待った。
「あら?
あんた…」
背後から女性の声がしたので、
日和は、徐に振り返った。