「さよなら」も言わずに。
部屋のドアを開けると、

そこには、心配そうな尚人の顔が。

「どうだった?」

って心配そうな顔。

「okもらえたよ!」

笑顔でそう答えると、

安心した顔を見せる。

すごく愛しい。

可愛らしい尚人。

好きだ……。

大好きだ。

『今から来る?』

「うん。」

温かくて、柔らかい彼の笑顔。

大好きな彼のそんな、大好きな笑顔見たら

私…

きっと彼が欲しくなる。

小さいカバンの中に、服をつめる。

適当につめて、準備完了。

『行くぞ!』

重いカバンを持ち上げたら、

尚人が持ってくれた。

そんなことにさえ、胸がキュンと鳴いて

ドキドキが止まらなくなる。

好きだ…。

ものすごく、大好きだ。
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