「さよなら」も言わずに。
浩介と愛のことを話しているうちに、

6時間目の授業が終わっていった。

帰りの会も終わり、

後は帰るだけ。

部活をしていない私は、浩介と放課後も喋ってたり

友達と喋っていたり。

「てかさ、浩介。一緒に帰んない?」

私を浩介は、同じ方向。

家がそれほど近いってわけじゃないんだけど、遠くも無い。

「あぁ…、ちょっと待ってて。」

浩介は、その言葉を残して

3年生の教室の方へ向かっていった。

5分くらいかな?

1人の先輩を連れてきた。

「あれ…。」

寝ぼけてるのかな?って思ったけど、やっぱり違う。

浩介が連れているのは、さっき見た、坂木先輩なんだ。
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