素直になれば
「好きなんやけど...
気持ち伝えたかっただけやから
返事はいいです。やけど、学校では
普通に接してください。それだけです。
ありがとうございました。」

目を見て言えた。

達成感が胸に押し寄せる。

龍くんは、びっくりともせず
ただ、頭を何回か下げてくれた。

「ありがとう」も「ごめん」も
何も言わずに…。

その優しさがほんとに嬉しくて。

「あっ!時間やばいっ」

告白した時間ぐらいが、もう夜の7時半頃。

「あたし、もう帰らないかん。
ありがとうございました!!」

龍くんに頭を下げると、
あっちも返してくれた。
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