先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
ある日の夜…
真悟とソファーでテレビを見ていると、家の電話が鳴った。電話は奏愛からだった。
『瑠香~!!瑠香と相沢先生に会って話したい事があるんだけど、今から家に行っていい?』
別に何もなかったから、分かったと返事をして、奏愛がくるのを待った。
「「こんばんは~」」
玄関に立っていたのは、奏愛と疾風だった。
『瑠香、相沢先生、5月13日PM13時24分、長谷川 奏愛から浦本 奏愛になりました!!』
奏愛は満面の笑みでそう言った。
『あとね、もう1つ報告があって…私ね妊娠2カ月なんだ。来年の1月頃に生まれる。だから式は延期になったんだ。必ず式はするんだけど、この子が一歳位になってから。』
ビックリして、目が点になる私と真悟…。
『そうか!!おめでとう。子どもは先越されたなぁ…。幸せになれよ!!浦本、長谷川を幸せにしろよ!!あっ、長谷川じゃなくて浦本か!!浦本!!浦本を幸せにしろよ!!』
真悟の言葉で一斉に笑いが起きた。