先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
★真悟目線★
一途が生まれてから毎日が新しい発見の連続で幸せで仕方なかった。
この頃は朝、出勤する時に一途も起きて見送るようになった。
ある日の事、弁当を忘れた俺は家に取りに帰る事にした。瑠香や一途に会える事が嬉しくてマンションの階段を駆け上がった。
部屋に近づくにつれ、悲鳴が聞こえてきた。変な胸騒ぎがした。
玄関のドアを開けた瞬間、信じがたい光景が広がった。瑠香が泣きながら立ちすくみ、一途の額からは血が流れていて元嫁が写真立てを落としたりして暴れている。
必死で元嫁を制止さした俺は怒鳴り付けて元嫁を家から追い出した。
瑠香にケガはなかったが、落ちてきた写真立てが当たった一途は額から血が流れていて目を瞑ったままグッタリしていた。