先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
ある晴れた日。
昼過ぎにマンションを訪ねた。あっさりドアを開けた嫁は、私が真悟の元嫁と聞いてビックリしていた。
部屋の至るところに3人で撮られた写真や夫婦で撮られた写真が沢山飾られていた。
それを1つひとつ落とした。リビングには、真悟が抱いていた赤ちゃんが寝かされていた。顔を見た時、真悟にとても似ていて可愛いと思った。でもこれは憎らしい女の子供、そう思うと憎らしくなった。
赤ちゃんに当たる様に写真立てを落とした。火の付いた様に泣く赤ちゃん。赤ちゃんを見ると、額から血が流れていて少し焦ったけど、気にしない事にした。
そうしていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
声の主は…
真悟だった…