先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
そんな瑠香がある日の放課後、俺の前で大泣きした。
いつも瑠香の相談に乗るとき、
俺から「悩んでるだろ」
と声をかけていた。
そう言っても瑠香は
「私の為に時間もったいないよ。私大丈夫だし!!」
と、やっぱり自分は二の次。
でもその日は違った。
「先生、放課後もし時間あったら話がしたいんだけど、だめかな…」
非常事態だと思った。
そして放課後、
椅子に座った瞬間
小さい子供の様に声を上げて泣き出した。
「強がりはいいから、泣きたい時に泣けるだけ泣け」
そう言って背中をさすり続けた。