先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
俺の腕をギューっと掴んで、涙を流し出した。そして小さい声で
『行かないで』
と呟いた。俺が声をかけようとすると、
『今は…わたしの……。旦那さん…。い…くみさんの…旦那さんじゃない。』
と涙を流し、俺の腕をギューって掴んで言った。
俺は頭を鈍器で殴られたみたいな感覚に陥った。
俺のせいで瑠香が苦しんでいる。
『瑠香!!俺はここにいるよ。瑠香…』
そう言って瑠香をギューっと抱き締めると瑠香は起きて、俺に抱き着いた。
『真ちゃんは私が相手じゃ幸せじゃないよね…ごめんね…。子供まで産んで…』
『瑠香!!んな事ない。俺は瑠香じゃないとダメ!!今スッゲェ幸せだよ』
『離れない?』
『当たり前だろ!?だから大丈夫!!
ほら一途泣き出した。』