先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
『真悟!!少しだけお茶しない!?』
『いや、嫁さん家に居るし、俺は瑠香と一途を大事に守ってくって決めたから…。すまない』
『そっか…。じゃあ最後に一途君だっこさしてくれない?』
『あぁ…。』
そう言って一途を渡すと、静かに涙を流して言った。
『パパとソックリだね。元気に大きくなるんだよ…。ばいばい。』
そう言って一途を俺に渡した。
『いろいろごめんなさい。私、2ヶ月前に結婚して、今妊娠4ヶ月なんだ。真悟に負けない位、幸せになるね。』
『おぉ。しっかり幸せにしてもらえ!!また次は笑顔で会える様に。』
『うん。それじゃあ…』
『じゃあなっ!!一途行くぞ~』
俺は振り返らずに一途の手をしっかり握って歩いた。
俺は瑠香と一途を幸せにしてやるって、大事に守ってくって決めた。
これで正解だったんだ。