先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
一途を真ん中にして3人で手を繋ぎ、長い廊下を歩いている時だった。
『相沢先生~。』
『あっ…。どうしたんですか?』
『こんにちは。いつも主人がお世話になっています。』
『こんにちは。こちらこそお世話になっています。中津です。』
この人、真ちゃんが言ってた人だ。
『お子さん、小さいんですね。』
『ままぁ~抱っこお』
そう言って私に抱きついてきた一途を真ちゃんが抱き上げた。
『ママ大変だからパパが抱っこしてやる!!』
『相沢先生、家族にも優しいんですね。』
『いや、当たり前じゃないですか!?妊娠してる妻に子供抱かせれないですよ。』
なんなの!?この先生!!ムカつく(怒)
上から目線すぎじゃない!?
『俺、屋台戻るんで…』
そう言って真ちゃんは私の手を握って歩き出した。