先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
今度は結構ご機嫌な様で、何回も笑顔を見せてきた。
『かず~お兄ちゃんだね…』
『まんま~』
『まんま もうちょっと待ってね。ぱぱ持ってきてくれるから。』
『ぱぱあ???』
『うん、ぱぱ。』
そんな会話をしていると、22時の見回りで看護師さんが病室に入ってきた。
『相沢さーん、体調どおですか~???』
『落ち着いてます。お腹もほとんど痛くないです。』
『なら安心です。一途くん、大きくなったね~。旦那さんにそっくりね(笑)』
『お陰様で…。なんか私の遺伝子無いのかな…って程に旦那似なんですよ。ちょっと凹みます…』
『私も2歳になったばっかりの息子が居るんですけど、旦那そっくりで…。凹みますよね(笑)』
『一途と同い年ですね!!今が一番可愛い時期ですね…』
『はい…。あっそうだ!!一途くんに良いものあげる。』
そう言って出ていった看護師さんはすぐに戻ってきた。
『これ、よかったら食べてね。じゃあ何かあったらナースコール押してください。』
そう言ってベビー煎餅を置いて出ていった。