先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
一途は煎餅を食べながら私の膝の上に座っていた。
『瑠香~。おっ!!一途起きてるのか。ぱぱ抱っこしてやる!!おいで~』
そう言って真ちゃんが私の膝の上に居る一途を抱き上げた瞬間、一途がグズリ出した。
『ままあ~まま抱っこお~~』
『真ちゃん大丈夫だよ!?一途おいで?』
そう言って真ちゃんから一途をもらうと、一途は瞬時に笑顔になった。
『男なのにパパ離れかあ?寂しいな…』
『ずっと私が一途の事抱っこしてなかったからだよ。元々甘えん坊さんだから大丈夫だよ。』
『そおだといいんだけど…。明日から千愛が一緒なら賑やかになるな。もう寝るか!?』
『うん。今日は真ちゃんにギューされながら寝たい。』
『一途が甘えん坊なのは瑠香似だな(笑)俺に用意して貰ったベッドに一途寝かしてから一緒に寝るか?』
『うん!!真ちゃんだいすきッ!!!』
そう言うと真ちゃんは照れながら、照れ隠しの為に持ってきた哺乳瓶に一途のジュースを作り出した。
久々に一途を抱きながらジュースをあげると、私の服をギュッと握りながらスヤスヤと寝てしまった。