先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
母子同室3日目。
朝起きてご飯を食べたり千愛に母乳をあげ、一段落した時、病室のドアがノックされた。
『はーい、どぉぞ~』
そう言うと静かに病室のドアが開いた。
『こんにちは…』
『さ…かで先生!?』
『久しぶり♪元気そうだな!!』
『先生どおしたの!?』
『昨日までたまたま長野に出張行ったんだよ。そしたらそこで奏愛と長谷川に会ったんだ。あとチビちゃんも。
そこで話してたら、お前が2人目生まれたって言うから場所聞いたんだ。』
そう、奏愛たち一家は疾風くんの仕事の関係で長野に3年だけ引っ越す事になってもう3ヶ月が経っていた。
『そっかあ…わざわざありがとう!!』
『おぉ!!お前に会うのは結婚式以来だな…
すっかりママの顔になって。』
坂井先生は私達の結婚式に来てくれた。先生は私が中学生の時から、真ちゃんが好きだって知ってたらしい(恥)
真ちゃんも真ちゃんで私と付き合ってる事や、元お嫁さんとの離婚のことなど、相談してたらしい。
『瑠香が母親かあ…
あの元嫁さんにベタ惚れな相沢先生を落としたんだもんな…。
相沢先生、すっごい幸せそうだな!!
この前たまたま部活で会った時に、幸せの絶頂に居るって顔してたし、携帯の待ち受け、瑠香と上の子の2ショットだったしな(笑)』
『えぇっ!?2ショット!?恥ずかしい…。』
『お前が中学生の時はすごい気の毒だった…。でも今幸せそうで、ホントに嬉しいよ…。』
『ありがと…。』
『それにしても、この子は瑠香にソックリだな(笑)』
『でしょ!?千愛って名前なの。』
『おぉ~。きれいな顔だな!!!』
『先生も抱いてあげて!!親族以外では1番だよ!!』
そう言うと先生は恐る恐る千愛を抱いた。