先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
そのままリビングで家の話をしていると、一途が寝室から泣きながら出てきた。
『ぱぱあ…だっこ』
ソファーに並んで座って居る真ちゃんと私の所に来た。
真ちゃんが抱っこしながら、どおした?と聞いてもギュっと引っ付いているだけだった。
しばらくするとまた寝ていった一途。
『どおしたんだろ?』
『わかんねぇ。夢が怖かったんじゃねぇか!?』
『一途、かわいいなあ…。一途も千愛も何でこんなに可愛いんだろう?』
『目に入れても痛くないってこのことを言うんだろな。』
『7年前くらいはこんな未来、想像してなかったな。真ちゃんが大好きすぎて、他の人は好きになれないだろうなって思った。だから子供大好きだけど、自分は子供産めないと思ってた。』
『俺も。今の彼女と結婚して普通に生活してくと思ってた。郁美と結婚して瑠香と出会って、郁美と離婚して瑠香と結婚して。子供出来て、家建てようとしている。人生何があるか、わかんねぇなあ…。』
『真ちゃんだいすき…』
『俺も…』
『千愛も居るし、寝室行こう?』
『おぉ。』
そう言って一途を抱いて、私の手をひいて寝室に向かう真ちゃん。
真ちゃん
あなたの事がだいすきです…。