先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
ピーンポーン ピーンポーン
思い出に浸っていると、玄関のチャイムが鳴った。
『はい』
『宅急便です。』
『ちょっと待ってください。』
『ご苦労様でーす』
そう言ってドアを開けると、真ちゃんが立っていた。
『あれ?宅急便…』
『ちょっと騙してみた。』
『もお~』
『へへっ!!ただいま。』
『おかえりなさい』
そう言って2人でリビングに入った。
『2人とも寝てるのか…。』
『16時頃に一途がパパって泣き出して大変だった。』
『やっぱりかあ…。』
『仕方ないね。今日は仕事早かったね!!』
『うん。今年は部活持たないから、出張以外は早く帰れるし、土日も家だな。17時過ぎには帰るよ。』
『仕事終わるの?』
『残ったら家でするから持って帰ってくる。』
『そっかあ。やったあ!!』
『パパの時間が増える。今まであんまり出来なかった事をいっぱいする。瑠香にも子供にも。』
『ありがとう。』
『まあ、大人の運動もいっぱい出来るなあ…。』
『しんちゃん変態!!』
『あぁ、変態だぞ!?変態を好きになったのは瑠香だろ?』
『それは…』
『あっ!!ちぃーちゃんおはよう。ぱぱ帰ってきたでちゅよ~。』
真ちゃんかあ…。
中学時代では知れなかった真ちゃんの姿がいっぱいだよ…。
いいんだか悪いんだか…。