先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
リビングに行くと、一途が不思議そうにお父さんを見ていた。
『かず、じぃじだよ?名前教えてあげて!?』
『相沢一途です…』
『一途くんか…。何歳?』
『2さい…』
『そおか…』
それだけ言うと、お父さんはまた静かに涙を流した。
『なんで泣いてるの…??』
一途はそう言うと、お父さんの近くに行き、頭を撫でだした。
『ありがとう…。ありがとうなあ…。』
私もその光景を見ていると、涙が出てきた。