先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
そこから私はご飯を作り、みんなで食べて、お父さんは15時頃に帰っていった。
また近々会う約束も出来たし、一途や千愛を可愛がってくれて、2人もお父さんになついていたのが嬉しかった。
『る~?』
『なに?』
『お父さん良かったな』
『うん。一途たちもなついてくれたしね!!』
『お父さん、いい人だな。決して瑠香やお母さんと別れたくて別れたんじゃないって。言い訳にしか聞こえないだろうけど、そうするしかなかったって言ってた。』
『そうなんだ…。お母さんも私も離婚の理由知らないんだ。大空や宇宙は6ヶ月の時に離婚したからお父さんすら知らない。結婚式で見たくらいだろうしね。』
『会えて良かったな。』
『うん。真ちゃんぎゅってして?』
『ん、おいで!?』
そう言って優しく抱き締めてくれる真ちゃん。
子供たちは昼寝の時間。
真ちゃんは優しく抱き締めながら背中をよしよししてくれた。
『る~?』
『うん。』
『幸せか?』
『うん、幸せ。家族がいて、友達がいる。幸せ過ぎるよ。』
『そうか…。良かった。』
そう言った真ちゃんはしばらくの間、私を抱き締めてくれた。